iPhone 6s と Xperia Z5 比較

iPhone 6s と Xperia Z5 比較
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「iPhone6s」から替える?  1週間使ってわかった「Xperia Z5」の気になる実力

NTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアから2015年10月29日に発売されたソニーモバイルコミュニケーションズ製のスマートフォン「Xperia Z5」。今回はNTTドコモ版の「SO-01H」を1週間使用したので、ユーザーの関心が高いバッテリーや発熱などを中心にレビューしたい。

国内ではAndroidスマホの定番となっているXperiaシリーズ。10月29日に発売されたばかりの最新モデル、Xperia Z 5の実力に迫っていきたい

基本となるCPUは前機種と共通

まずはXperia Z5の概要から見ていこう。1080×1920のフルHD表示に対応する約5.2インチ液晶ディスプレイ「トリルミナスディスプレイ for mobile」を備えたボディは、サイズが約72(幅)×146(高さ)×7.3(厚さ)mmで、重量は約154g。このボディに、オクタコアCPUの「Snapdragon 8994 MSM8994(2GHz×4+1.5GHz×4)」と3GBのRAM、32GBのストレージ、200GBまで動作確認済みのmicroSDXCメモリーカードスロットを備える。OSは、「Android 5.1(Lollipop)」だ。

こうした最も基本となるハードウェア部分は、従来機種の「Xperia Z4」から大きな変更はない。変わったのはディスプレイの画質で、名称はそのままだが、液晶パネルの仕様が変更され、視野角が広がり暗部の表現力が向上している。

液晶パネルの仕様が変更され、暗部の表現力が増している


重量はカタログ値で154g。SIMカードやmicroSDメモリーカードを装着した状態で重量を測定したところ155gだった


デザインは、シルエットや金属フレームなど基本的にはキープコンセプトだが、背面のガラスには感触のよい擦りガラスを採用。円形だった電源ボタンは、指紋認証センサーを内蔵した幅の広いデザインに変更されているなど、新しい要素を取り入れている。

擦りガラスの背面は、柔らかな感触で今までのスマートフォンにはない新鮮さがある。擦りガラスは汚れがつきやすいイメージだが、指紋は思ったより目立ちにくく、拭けば簡単に取り除けた。

通信機能を見てみると、LTEでは、2.1GHz帯(バンド1)、1.7GHz帯(バンド3)、800MHz帯(バンド19)、1.5GHz帯(バンド21)、700MHz帯(バンド28)の、NTTドコモのLTEの5バンドいずれにも対応している。複数の電波を束ねて高速化するLTE-Advanced(サービス名「PREMIUM 4G」)にも対応しており、ダウンロード時で最大225Mbpsの通信が可能だ。また、TDD-LTEの2.6GHz帯(バンド38)と1.9GHz帯(バンド39)にも対応しており、海外でのローミングサービスなどで利用できる。


付加機能も、Xperia Z4から大きな変更はないが、対応のヘッドホンを使えば、ハイレゾ音源の再生時でもノイズキャンセリング機能が併用できるようになった。カメラ機能では、メインカメラの画素数が約2070万画素から約2300万画素にアップし、レンズの焦点距離も25mmから24mmに1mmほど広角化された。オートフォーカスの合焦速度が0.03秒に向上しているという。


こちらは5倍まで拡大表示したところ。やや暗めの屋内という条件だがレリーフの細部が保たれていることがわかる

広角レンズは、風景を撮影するのにも便利。入間航空祭で空いっぱいに描かれたハートマークも全体が余裕を持って収まった

懸案のバッテリーの持ちと発熱はそれぞれ改善したのか?

本機で気になる、バッテリーの持続性を見てみよう。

搭載するバッテリーは2900mAhで、Xperia Z4の2930mAhとほとんど変わりはない。スペック表を見ると、連続待ち受け時間は、約480時間→440時間(3G)/約470時間→約410時間に(LTE)。連続通話時間は、約810分→740分(3G)/約 1180分→約1160分(LTE)という具合に時間はそれぞれ短くなっている。だが、NTTドコモ独自の指標で、実際の使用パターンに近い「実使用時間」は、約67.8時間→約77.4時間に向上している。(いずれもXperia Z4との比較)。メーカーでは“バッテリー3日持ち”をうたっている。

今回は、プリインストールアプリに「Twitter」の公式アプリを追加して1週間ほど使用したが、その間に充電は4回行った。大体1日半~2日でバッテリーがほぼゼロになるペースで、バッテリー3日持ちを実現するには使い方や利用時間を限定する必要がありそうだ。本機のバッテリー持続性は、最近のスマートフォンとしては特にすぐれたものとは言いがたいが、Xperia Z4よりは幾分よくなっているようである。

もう1つの課題である発熱について見てみよう。最大の熱源であるCPUは、Xperia Z4と同じだが、Xperia Z5では放熱パイプを増やすなどボディ側の熱対策が強化されている。その結果、前機種のように、ボディの一部が極端に高温になることはなくなり、熱がボディに広く分散しているようだ。なお、前機種で指摘が多かった熱によるカメラの強制終了は、1週間の検証期間中で1回もなかった。

検証期間中の発熱をグラフ化したものを見ると、「ARエフェクト」を使い続けた際に44.7度を記録したが、Webページを閲覧する程度なら温度上昇は比較的ゆっくりしている。

約1時間30分ほどWebページの閲覧を中心に断続的に使い続けた際のバッテリー消費のグラフ。93%→70%という23%消費された。筆者の常用しているスマホが35%程度の消費なので、悪い値ではない

検証中のCPUの発熱をグラフ化したもの。最高で44.7度を記録したが、これは処理負荷の高いARエフェクトを長時間使用したときのもの。特筆するほどの高熱が続くことはなかった

1時間半ほどの、Webページ閲覧を中心に断続的に遣い続けたときの温度の変化。使い続けても発熱は徐々に進行し、40度手前あたりが上限で、極端な高温にはならない

3%から100%までの急速充電にかかった時間は2時間15分だった。「QuickCharge 2.0」対応のACアダプターを使えばもう少し短縮できる


32GBのROMは少々手狭になりつつあるが、復活した安定感が魅力

安定感が復活したXperia Z5だが、気になる点が1つだけあった。それは、搭載されるROMの容量が32GBにとどまっている点だ。以前のように、ROMの使い道がアプリのインストールや撮影した写真データの保存に限られている時代は過ぎ、ファイルサイズの肥大化が続くゲームアプリやハイレゾ音源など、ROMの容量を消費するコンテンツが増加している。また、本機の場合はこれに加えて、画素数の向上したメインカメラの撮影データもあり、ROMの消費という面では不利だ。

対策としてmicroSDメモリーカードを使用できるが、アプリのインストール先や著作権保護のかかったコンテンツなどは、ROMにしか保存できないことも多く、万能ではない。本機のように映像や音楽などAV性能にこだわったスマホではなおのこと、32GBのROMでは心もとなく感じる。

こうした懸念点はあるものの、発熱やバッテリー消費の激しさといった問題を抱えた夏モデルのXperia Z4の問題が大筋で改善されたXperia Z5は、ユーザーの期待を裏切らない1台だ。夏モデルを買い控えていたユーザーなら、検討の価値は大いにあると言えよう。

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